経営学専攻3年
甚野 菜緒さん
[釧路商業高等学校出身]
札幌大学で知った一歩踏み出す勇気
多様な経験が私を成長させてくれる
高校時代、勉強や部活動の悩みを抱えていた私に寄り添い、親身になって相談に乗ってくれた先生がいました。その先生のように、生徒の悩みや不安に気づいてサポートできるような存在になりたいと思い、高校教員を目指すことを決めました。
札幌大学は商業科と情報科の教員免許を同時に取得できることが魅力でした。また、教員養成コースなど、資格取得を支援してくれる大学独自の講座や制度があることも心強く感じました。高校には札幌大学出身の先生が多く、学生生活や教育内容の特徴を聞いたり、アドバイスを受けたりしたことで、安心して進学できました。
入学後は教職課程の講義を履修するだけでなく、できるだけ多くの経験を積んだり、幅広い知識や技術を身に付けることを意識しました。その一つが、データの収集?分析能力やデータ処理に必要なパソコンスキルなどを学ぶ「データサイエンスプログラム」の履修です。私が1年生のときに始まった新しいプログラムで、「将来の自分のためになる」と思い履修しました。情報科の教員免許の取得に役立つ学びができるという期待もありました。
最近話題になっているAIに関する知識やコンピュータの歴史を学ぶ授業は初めて知ることばかりで、歴史が好きな私には興味深い内容でした。一方で、私は英語が苦手なため、簡単なプログラミングを行う授業ではとても苦労しました。そうした経験も教員を目指す上で大切な学びになったと感じています。
人や地域と関わる活動にも関心があり、学生ボランティア団体の「キャリアデザインラボ」に所属しています。印象に残っているのは、2年生のときに取り組んだ「まちづくりフェスタ」です。むかわ町と美幌町の特産品の販売や子どもを対象にしたプログラミング講座などを企画し、資金調達から使用する道具などの手配、会場づくりまで、学生が主体になって行いました。当日はたくさんの方が来場され、やって良かったという達成感でいっぱいになりました。
現在は「こっぺ屋サツダイ店」に関わっています。札幌大学のOBの方が経営する「こっぺ屋」のパンを学内で販売する取り組みで、どのメニューをいくつ仕入れるのか、目を引く宣伝方法は何かなど、自分たちで考え運営しています。
以前の私は行動を起こす前にあきらめてしまうタイプでした。でも、札幌大学での経験を通し、何事も一歩踏み出してみるという姿勢が身に付きました。挑戦の先にある達成感や喜びが、私を大きく成長させてくれたのだと思っています。